8.日本文化の源流・日本の詩人の系譜・島崎藤村ー2
皆さんは、小学校唱歌を唄った経験がありますよね~
今回取り上げた詩・椰子の実は、貴女方も唄ったのです
椰子の実
名も知らぬ遠き島より
流れ寄る椰子の実一つ
故郷の岸を離れて
汝はそも波に幾月
旧の樹は生ひや茂れる
枝はなほ影をやなせる
われもまた渚を枕
孤身の浮寝の旅ぞ
実をとりて胸にあつれば
新なり流離の憂い
海の日の沈むを見れば
激り落つ異郷の涙
思ひやる八重の汐じお
いづれの日にか国に帰らん
皆さんも、口ずさんだことでしょう。この詩は知っていますよね~ でも、知っていることと理解していることとは違うのですよ。
海岸に流れ着いた椰子の実の情景を歌った。それは間違いありません。でも後半の
われもまた渚を枕、孤身の浮寝の旅ぞ
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